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ほうれん草は、栄養満点で幅広いメニューに対応できる万能野菜です。
でも、ほうれん草は、アクがあるので下茹でが必要ですが、これが結構面倒に思う方も多いのではないでしょうか。
料理をするとき、他のおかずも同時進行で作ったりするので、下茹での工程が少なくなったり、簡単だと嬉しいですよね。
今回は、ほうれん草のアク抜きを簡単にできないか調べてみると、電子レンジを使った下処理の方法がありました。
電子レンジを使ってどのようにアク抜きをするのか、本当に電子レンジでも問題ないのかまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ほうれん草の下処理は電子レンジでするのは本当にダメなの?
電子レンジで手軽に下処理できるのであれば、簡単でほかのおかず作りも同時進行できるのでぜひ知りたいですよね。
しかし、本来は下茹でする方法を電子レンジだけで対応できるのでしょうか。
答えは、電子レンジのみではNGです。
なぜNGなのか、理由はほうれん草に含まれるシュウ酸に関係があります。
そもそも、なぜほうれん草は下茹でが必要かというとアクが強いからです。
アクが強いということはシュウ酸が多く含まれていることをいいます。
シュウ酸は、カルシウムとくっつきやすくシュウ酸カルシウムになります。
このシュウ酸カルシウムは水に溶けず、膀胱内でできてしまうと結石症になってしまう恐れがあります。
体質にもよりますが、結石ができやすい人はこういったシュウ酸を多く含む食材に気を付けなければなりません。
しかし、シュウ酸自体は水に溶ける性質のため、下茹ですることでアクを減らすことができます。なので、ほうれん草はアク抜きが必要なのです。
ですが、電子レンジのみの場合、水にさらす工程がなく、加熱したときにほうれん草から水分が出ますがそこにアクが溜まっている状態です。
なので、加熱し終えたらしっかり冷水でさらすことが大切です。
加熱してすぐに冷水にさらすと、えぐみも軽減され食感も色も綺麗に仕上がるので良いことばかりですね。
ほうれん草のアク抜きをレンジで簡単にする方法
① たっぷり水の入ったボウルに、ほうれん草の葉先を手で持って根元を入れて振りながら洗う。
② 水が土で汚れるので、一度水を入れ替える。
③ 今度は、ほうれん草の根元をもって葉先をボウルの中に入れて振りながら洗う。
④ ラップを敷いて、一束ずつ根元と葉先を交互に重ねる。
※交互に重ねることで、まんべんなく加熱することができます。
⑤ ラップで包んで、600wで約3分加熱する。
※葉先はすぐに火が通るので、1分経過したら加熱を止めて確認してください。
ほうれん草の量が少ない場合は、加熱時間を3分以下にして様子を見ながら加熱してください。
⑥ 冷水を入れたボウルを用意して、ラップに包んだままボウルに入れて粗熱をとる。
⑦ 粗熱をとったら、ラップを外してほうれん草を冷水にさらす。
⑧ しっかり水気を切ったら完了。
まとめ
ほうれん草のアク抜きは、電子レンジを使って行うことができます。
しかし、電子レンジで加熱しただけでは、ほうれん草に含まれるアクを落としきれないので、加熱後にしっかり冷水にさらすことが大切です。
シュウ酸は、カルシウムと相性が良く膀胱内でくっついてしまうと、体質によっては結石症を引き起こす恐れがあります。
しかし、シュウ酸自体は水に溶ける性質を持っているため、冷水にさらすことで軽減できます。
さらに、冷水にさらすことでえぐみをおさえたり、食感も良くきれいに仕上がるという嬉しい点があります。
時間がなかったり、簡単にほうれん草のアク抜きを済ませてしまいたい場合は、電子レンジを活用してみてはいかがでしょうか。